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葬儀の場は言葉を選ぶ必要度が

葬儀に出席するとなると、喪主側であれ、弔問客側であれ、言葉を選ぶ必要があります。喪主側からすれば、故人のためにわざわざ出向いてくださった方々への感謝と礼儀を尽くすためであり、また弔問客側からすれば身内を亡くしたばかりの親族の心をかき乱さないための心遣いなのです。 またお互いに、不幸な出来事を繰り返さないようという気持ちから、日本では「忌み言葉」という使用を避けるべき言葉があります。たとえば「重ねて、続いて、追って、再び」などは葬儀という起こらなければよい出来事が続いて起きることを連想させます。また「重ね重ね、たびたび、返す返す」なども同じことが二度重なっておきることを連想させるので葬儀の場合は忌み嫌うべき表現とされています。ともすれば『故人へのご厚意、そして葬儀にご参列くださいましたことを重ねて御礼申し上げます。』といったような挨拶を耳にすることがありますが、配慮が足りないと受け取ってしまわれかねないのです。 このほかにも葬儀では死にかかわる言葉などを間接的な表現におきかえて、耳当たりがよいようにします。例えば「死んだ」なら「亡くなった」や「逝去された」、「生きていた頃」なら「生前は」「存命中は」といったような具合です。これも生死に関してオブラートに包んだ表現をすることによって、遺族や親しい人を亡くした弔問客の悲しみを煽らないような配慮をしているのです。 おそらく葬儀の席でペラペラと饒舌に話す人はいないと思いますが、御遺族に話しかけるのであれば、特に話す内容にも注意を払いましょう。生前の失敗や、誰かに迷惑をかけていたこと、また人柄に関してなど例えそれが事実であったとしても、故人を悪く言うことはタブーです。葬儀の場は故人との別れを悲しみ、思い出を懐かしみ、最後に感謝と敬意の気持ちを表すことが大切なのです。たとえ悪気がなく言ったことでも、御遺族のお気持ちを逆なでしてしまうこともありますから、話す内容も選ぶようにする気づかいが大切です。

喪に服すという思いを

日本人ならば生まれてきた以上必ず家族や友人、会社に就職すれば社長をはじめとする重役の方々に接する機会があろうかと思います。結婚や昇進、子供の出産・入学・卒業という ・・・続きをどうぞ